あの流れ星に
たったひとつの
願いをかける

ここにあるのは優しい光




流れ星






KIRBY STORY  〜流れ星〜 蒼い星




「ハッキリしとかないと、致命傷よ。」
ここはHR−カスタムの船内。今は家事分担について話し合いをしています。
「じゃあ各自、自分が得意とする家事を紙に書いてみて。」
一斉に三人は書き出します。
「あっ。できました。」
一番早く、サーキブルが書き終わりました。
「えーっと、私は、掃除関係を任せてもらえれば、嬉しいです。」
次にアドレーヌが書き終わりました。
「私は料理関係をやるわ!料理は好きなのー♪あと、家計簿とかもつけるわ。」
最後にカービィが書き終わりました。
「僕はミドル級チャンピオンの役と、ゴスペル歌手、それと旧帝国軍のケメッソン大佐の役が得意かなー。」
「何よそれ…。旧帝国軍って何なのよ…。」
「えっ?反乱軍ザメッパの方が良かった!?」
「そんなこと一言たりとも言ってやしないわ。」
カービィが旧帝国軍と反乱軍のケセリュワの攻防について語っているうちに、
機体はアクアリスの地へと着陸していました。

「やっほー!外だ外だ海だーっ♪さー泳ごーっ♪」
「待て待て待て待て待て待て待て待てぃーっ!」
サーキブルが必死にとめます。
「泳ぐために来たんじゃあありませんよ!さっさと星の道を切り開きましょうよ!」
「そうよ。私だって水着の用意なんかしてないわ。」
「何だよー。アドちゃん裸で泳げばいいじゃん。」
ドガアッ!
カービィは初めて地獄というものを見たような気分になりました。
「痛い痛い痛い痛い痛い…。」
カービィは真っ赤に腫れた頬を抑えながらサーキブルとアドレーヌの後をついていきました。

「おかしいわねー…。こっちは来てないはずなんだけど…。」
迷ったようです。
「だめね…こっちは岩が邪魔して進めないわ。地図とか無いの?」
「アドちゃん。チーズならあるよ。」
「チーズじゃダメですよ…カービィさん…。っていうか何で持ってるんですか?」
「んん?非常食だよ。小腹が空いた時とか、もしくは小腹が空いた時に食べるの。」
「カービィさん…同じです…。」
「何が?」
「もういいです…。」

突然、アドレーヌが大声を出します。
「ちょっと!カー君、サーキブル君!見てみて!」
そこには七つの穴が空いた大きな石版のような物がありました。
「うわっ…何これ?」
「何かの封印ですかね…。」
「何にしても不気味じゃない…?」
「一体何のために…?」
「お腹空かない?」
「確かに…空いたわね…。」
「行こうか。」
「うん。」
なんかもう石版はほったらかしになってしまいました。
とにかく、一行は泉を見つけ、船に戻ることを最優先としました。
「あったよー。ほら、こっち。」
やはり展開は早く進みます。
「じゃあ!二つ目の橋をっ!」

同時刻…。

「さて…シルトよ…。そろそろあいつも着くころじゃないか…?」
「ハッ。予定ではそろそろなのですが…。」
「蒼い星…。あの悪夢が蘇ればまたこちらの戦力も充実する…。」
「しかし…ゼロ様…。本気なのです?一度は世界を裏から破滅させようとした危険人物
 だと聞いておりますが…。」
「なあに…奴も同じくカービィに恨みを持つもの…。上手く扱えばそれでいい…。」
その時、何かが蒼く光りました。強い風が吹き抜けます。
「無のゼロと見受けル…。『悪夢』ダ…。」
「フフ…ご苦労だった…。こいつがシルトだ…。君にはこいつと行動を共にしてもらえれば
 それでいい。任務は彼を通じて聞いてくれ。それでいいか?」
「異論は無イ…。ただカービィをコロスのは…自由として頂きタイ…。」
「フフ…血の気が多いな…期待している…。」
「……カービィ…オマエは私が…コロス…。」



NEXT STORY・・・復活の魔導師



★用語解説★

ケメッソン大佐・・・旧帝国軍、陸軍最高司令官。人望も厚く、とても指導力に優れていた。
           反乱軍ザメッパが優勢となり、勝ち目の無い戦いにおいても、
           自ら剣を握り、最期まで戦い抜いた。……っていうか誰?
ケセリュワの攻防・・・戦 争も中盤に突入した頃、最大規模の戦いが行われた。
             帝国軍の艦隊、五万に対して、反乱軍、一万。
             装備もろくなものが無い反乱軍の艦はどんどん墜とされていった。
             しかし、反乱軍の決戦兵器、「アイス・エイジ」の投入で戦況は激変。
             結果として反乱軍の勝利となった。……っていうか何それ?
裸で泳げば・・・うわ。書いてて引くわ。俺。ってかヤバいです。この発言。
石版・・・ストーリー終盤で分かる。悲劇の石版。ありがち。(笑)
悪夢(蒼い星)・・・あぁ!こいつは昔、出てきたような気がする!
           また、そのうち。ね。

★第七幕のあとがきっ★
意味不明な会話で進む第七幕。新キャラが毎回毎回登場してるのは気のせいでしょうか。
やっぱり、意味不明だなぁ…。あぁ…小説上手い人、尊敬します。





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