あの流れ星に
たったひとつの
願いをかける

ここにあるのは優しい光




流れ星






KIRBY STORY  〜流れ星〜 星々の橋



戦闘機はみるみるうちに巨大なロボットへ変形しました。
「アハハハ♪…おぉ!『封印』が解けたのかい!?」
「サ…サー君…?」
「アーハッハッハッハ♪消えちゃえぇ!君なんか!!!」
バシュッ!バシュッ!
HR−H−0の目から二筋の光が伸びた…と思った瞬間…。
ズドオオォォォ!
轟音と共に辺り一面が炎につつまれて、真っ赤に変わります。
「アハハ…ハーッハッハッハ!殺してやる…!殺してやるよー!シルト君!!!」
炎の中から黒い物が飛び出してきます。
「ぬるいよっ!シルト君!」
サーキブルは突然の奇襲も完全に避け、そのまま反撃へと持っていきました。
「墜ちなぁー!」
HR−H−0の両肩が開き、大型のキャノン砲があらわれます。
その弾丸は魂の右上を大きく削りました。
「アーッハッハッハ♪君の実力はそんなものだったの?笑いものだね!その程度で僕を殺すって?
 身の程知らずだねー!」
さらに追撃は続きます。ハッチがフルオープン…ミサイルが雨のように降ってきます。
「っと…これでどうだぃ!」
「な…何…!?」
爆炎の中で、左手のビームサーベルが魂の眼を貫きます。
「グ…!?聞いてないぞ…。なんだこいつは…?予定外だ…。」
魂はたじろき、そのまま倒れます。
「アハハハ♪今回はこれまでみたいだけど…『封印』はきっと解いてみせるよ!」
「うおおおおおお!?」
とどめの一撃を受け、魂は霧となって炎の中に消え去りました。

「さようなら…。愚かな者よ…。」
「サ…サーく〜ん…?」
全く喋る暇も、余裕も無かった二人は確かめるようにサーキブルの名前を呼びます。
「…あ…あれ?なんで…炎に包まれてるんですか?」
「いや…サー君…覚えてないの…?」
「な…何が…です?」
「大暴れしたことさ。おもいっきり笑いながら。なんか『封印』とか言ってたし。」
「えっ…?誰がです?」
冷や汗を流しながらカービィも答えます。
「サ…サー君でしょうが…。本当に覚えてないの?」
「いや…覚えてないです…。」
アドレーヌも尋問に参加します。
「もしかしてサーキブル君って多重人格とかじゃない?」
「さあ…自分じゃ分からないです…記憶が無いんですよ。」
「はぁ…。」
カービィはすでにまとめにはいりました。
「まあ、色々不安だけど、シルトとかも倒せたし、一件落着さ!」
「前々から思ってたけど…カー君って楽天家よね…。」
「うらやましい限りですね。」
「よっしゃ!行っくぞぉ〜!」
カービィは走り出しました。慌てて二人も後を追います。

「ほら!泉があるよ!」
「うわあ…。なんか展開早いねぇ…。」
「星影のせいでしょう。」
「そんなことより!ほら!行くよっ!」
サアアアアアァァァ…
幾筋もの光が輝く道をつくり、天へ伸びていきます。
「うわあぁぁ…きれ〜い♪」
アドレーヌも感激の様子です。
「君のほうが…。」
「カービィさん。もうそのネタは使いました。」
「ん?そうだったっけ?」

…一方……。

「シルト…。刺客が敗れたようだぞ…。」
「…クッ!いえ…案ずる事はありません…。まだ他にも…。」
「…まだまだと言っていると痛い目にあうんじゃないか…?ん?シルト。」
「アルゴルっ!貴様謹慎処分の分際でっ!」
「やめておけ…シルト…。もうよい…。」
赤い眼が一睨みして、マントの男、シルトに言います。
しぶしぶシルトは部屋を出て行きます。
「…失礼します……。」
「…アルゴル…貴様も立場を考えろ…。」
「…ハッ。」
「貴様には…期待しておるのだからな…。妹の為にも…考えて行動しろ。」
「……クッ!」
同時刻カービィ一同は次なる星、アクアリスへとコマを進めていました。



NEXT STORY・・・蒼い星



★用語解説★

封印・・・何のことかまだ言えないけど、サーキブルには謎があるみたい。
     本当にただの二重人格なのかなぁ?本編でそのうち明らかになるはず。
泉・・・星それぞれに泉があって、そこで次の星へと光を架けられるシステム。
    全部繋げると、ギャラクティック・ノヴァが現れるのだ。
謹慎処分・・・勝手にカービィ達を逃がしたことへの責任追及。
        シルトとアルゴルには何か繋がりがあるらしい。
妹の為にも・・・アルゴル、何か秘密があるのかも。
アクアリス・・・水ばっかの星。溺れる。助けて。泳げないよぉー。

★第六幕のあとがきっ★
バトルシーンでした。でもなんかすぐ終わらしてしまった感じ。もっとやれ。
内容的に凝縮し過ぎて、ワケの分からない話になってしまった。後悔。
人物の言葉が7割程を占める、何とも恐ろしい話。描写入れれば良かったのになぁ…。






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